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2020.06.12
Reprinted Product “Mil Trousers”
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10年前の2010SSシーズンに初めてリリースしたMil Trousers。
股上が深く、ワタリから裾にかけてストンと落ちる特異とも言える極太のミリタリートラウザー。
当時は今ほどワイドシルエットのパンツが主流ではなかったため、お客様や卸先様、知人たちからも中々理解を得ることが出来なかったことを記憶しています。一度履いてもらえれば良さを感じていただけると信じ、数年に渡って展開し続けた結果、徐々に同パンツの愛用者が増え、気がつけばPHIGVELの代表的なボトムスという位置にまで定着しました。
お客様の中には色違いで数本所有しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。現在はシルエットを少しスッキリさせてUtility Trousersとして展開していますが、今の気分と相まって、このSUMMERシーズンにMil Trousersとして約6年ぶりにアップデートし復刻。
現在発売中のバックサテン素材タイプも、当時を知る方から新規のお客様にまで想像以上の反響をいただいております。前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのはそんなMil Trousersのデニムタイプ。
PHIGVELオリジナルの10.5ozライトオンスデニムを使用し、高度な加工技術で長年履き込んだかのような雰囲気を実現させた、東京・金沢直営2店舗のエクスクルーシブアイテムになります。
加工の見本に使用したのは、ディレクター東野が所有する1930’sのU.S.ARMYのデニムパンツ。程よく全体的に見られる縦落ち感と、少しだけ散った塗料の跡も忠実に再現。
加工アイテムにありがちな不自然さは感じられず、加工ものが苦手という方にも納得していただける仕上がりかつ、ここからさらにご自身で経年変化を楽しむことができる余白も残っています。上・30’sのU.S.ARMYデニムパンツ。
下・今回のMil Trousersのデニム加工タイプ。
同アイテムを知ってくれているお客様、私たちにとっても思い入れのあるパンツ。
今回再びMil Trousersを制作し、こういったプロダクトを増やしていくことがこれからのモノづくりに重要な事だと改めて気付かされました。6月13日土曜12:00よりPROD東京店、金沢店、Webstoreにて発売開始。
梅雨が明ける頃には、品のあるレザーシューズやレザーサンダルに合わせてぜひ。